岡崎市の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科のブログ

1. 小児の受け口の主な原因と生活習慣の影響

2. 子どもの受け口は自然に治る？小児矯正の判断基準

3. 小児の受け口を予防するための親のサポート方法

4. 愛知県岡崎市の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科の小児矯正治療

小児の受け口（反対咬合）は、骨格や歯の位置、日常の生活習慣など、いくつかの要因が重なって現れることがあります。

①骨格的な遺伝の影響

親御さんのどちらか、あるいは両方に受け口の傾向がある場合、子どもも似た骨格になることがあります。特に下顎が前方に発達しやすい傾向は、遺伝要素の一つとされています。

②歯の位置や生え方による影響

顎の骨格に問題がなくても、上の前歯が内側に傾いて生えたり、下の前歯が前方に傾いていたりすると、歯の位置関係によって受け口のような噛み合わせになることがあります。

③口呼吸や舌癖などの生活習慣

口が開いたままの状態が多い「口呼吸」や、舌を前に突き出す「舌癖」なども、歯や顎の発達に影響を与えることがあります。特に乳歯の時期は、習慣の積み重ねが歯並びに影響しやすくなります。

④指しゃぶり・頬杖などの癖

乳幼児期の指しゃぶりや、頬杖をつく癖も、上下の顎のバランスに影響を与える可能性があります。受け口だけでなく、他の不正咬合の原因になることもあります。

⑤早期の乳歯喪失やむし歯による歯列の乱れ

むし歯や外傷で乳歯が早く抜けてしまうと、歯並びのスペースが保ちにくくなります。その結果、前歯の位置がずれ、受け口のような噛み合わせにつながることがあります。

受け口の原因は一つではなく、複数の要素が重なっていることが多いといわれています。生活習慣の見直しも、予防と改善の第一歩になるでしょう。

小児の受け口に気づいても、「そのうち治るかな」と様子を見ることはあるかもしれません。しかし、自然に良くならないケースもあるため、治療が必要かどうかは慎重に見極めることが大切です。

①一時的な受け口は経過観察で済む場合も

乳歯列の段階では、一時的に受け口のように見えることがあります。上下の顎の成長バランスが整えば自然に治ることもあり、必ずしもすぐに治療が必要になるわけではありません。

②下顎の突出が顕著な場合は早期介入が有効

下顎が前に大きく出ている場合、骨格の成長に影響する前に、早期の矯正を検討することがあります。特に5〜6歳頃は、顎の成長方向を誘導しやすいタイミングとされています。

③永久歯が生える前の予防矯正の効果

6歳臼歯や前歯の永久歯が生え始めるころは、顎のバランスを整えやすい時期です。この時期に受け口の傾向が強い場合、マウスピース型の装置や、骨格の成長をうまく誘導する治療が検討されることがあります。

④自然治癒の見極めは歯科医師による診断が必要

家庭での判断だけでは、成長による変化か、治療が必要な症状かを見極めるのは困難とされています。定期的に歯医者で診てもらうことで、適切なタイミングでの判断が期待できます。

小児の受け口が自然に治るかどうかは、成長の見通しや症状の程度により異なることがあります。歯科医師と相談し、適切な時期に判断を行うことが大切です。

受け口は成長とともに悪化することもあるため、日頃の生活習慣を見直し、早い段階から予防的な取り組みを行うことが大切です。

①正しい姿勢を保つように促す

前かがみの姿勢やうつ伏せ寝は、下顎を前に押し出す原因となることがあります。食事中や勉強中の姿勢、就寝時の寝方なども、顎の成長に影響しやすいため注意が必要です。

②口呼吸を鼻呼吸に切り替える

口呼吸が習慣化していると、舌の位置や口周りの筋肉バランスが崩れやすくなります。鼻づまりがないかを確認し、日常的に鼻呼吸を意識させることが大切です。

③指しゃぶりや舌癖への対応

3歳を過ぎても指しゃぶりを続けていると、歯並びや噛み合わせに影響を与える可能性があります。舌を前に突き出す癖（舌突出癖）も、歯列の不正につながりやすいため注意が必要です。

④しっかり噛む習慣を育てる

軟らかい食べ物ばかりを好むと、顎の発育が十分に行われないことがあります。噛みごたえのある食材を取り入れ、食事の際にはよく噛むよう声かけをしましょう。

⑤定期検診で成長を見守る

家庭でのケアだけで受け口を完全に防ぐことは難しいため、定期検診で経過を観察することが重要です。問題が見られた場合でも、早期発見・早期対処がしやすくなるでしょう。

小児の受け口は生活習慣によって影響を受けやすいため、日々のサポートと歯医者でのチェックを併用することで、予防につながりやすくなります。

愛知県岡崎市の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科の小児矯正治療では、お子さんの成長に合わせて「なるべく歯を抜かずに整える」ことを大切にしています。早い段階から予防的に取り組むことで、将来の負担を減らし、健やかな成長をサポートいたします。

《小児矯正の特徴1》二段階で土台から整える矯正治療
小児矯正は、第一期治療（5〜11歳頃）と第二期治療（12歳以降）の二段階に分けて行います。第一期では歯列の幅や顎の成長を整え、永久歯が正しく生えるための土台づくりを行います。そのうえで、必要なお子さんには第二期治療で永久歯をきれいに並べ、美しい歯並びと正しい噛み合わせへと仕上げます。

《小児矯正の特徴2》お子さんにやさしい矯正装置の活用
当院では、お子さんの負担を軽減するためにプレオルソ（咬合誘導装置）やインビザラインファーストといったマウスピース型装置を導入しています。取り外しが可能で痛みや違和感を抑えられ、透明で目立ちにくい点も大きな特徴です。さらに精密で快適な歯型採取を実現するため、光学3Dスキャナー「iTero」を使用しています。

《小児矯正の特徴3》将来を見据えた総合的なサポート
第一期治療で口腔環境を整えることで、将来の抜歯リスクや本格治療の負担軽減を目指します。必要に応じて部分ワイヤーやインビザラインファーストのフェーズ2を組み合わせるなど、成長段階に合わせた柔軟な治療プランをご提案いたします。お子さん本人と保護者の方が納得して治療を進められるよう、丁寧な説明を心がけています。

岡崎プレシオ歯科・矯正歯科の小児矯正治療は、早期からの予防的なアプローチと成長に合わせた二段階の治療で、お子さんの将来を見据えた健全な歯並びを育てていきます。
抜歯のリスクを抑え、ご納得して通える矯正治療をお探しの方は、ぜひご相談ください。

小児の受け口（反対咬合）は、骨格や歯の位置、生活習慣など多くの要因によって生じる可能性があります。自然に治るケースもありますが、すべてが放置してよいわけではありません。生活習慣の見直しや、定期的に歯医者で経過を観察し、必要に応じて成長に合わせた矯正を行うことで、将来的な影響を抑えやすくなります。

小児矯正や受け口についてお悩みの方は、愛知県岡崎市の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科までお問い合わせください。

監修：岡崎プレシオ歯科・矯正歯科 院長 平田貴大

《略歴》
2011年　愛知学院大学歯学部 卒業
2012年　愛知学院大学歯学部附属病院臨床研修
2013年　愛知学院大学歯学部附属病院臨床研修 修了
2015年　岡崎市内大手医療法人 勤務
2016年　岡崎市内大手医療法人 院長就任
2022年　岡崎プレシオ歯科・矯正歯科 開院

《資格・所属学会》
インビザライン認定ドクター
インコグニート舌側矯正認定ドクター
日本成人矯正歯科学会
国際口腔インプラント学会
日本歯科審美学会（JAED）
日本口腔ケア学会（JSOC）
日本歯科医師会
愛知県歯科医師会
岡崎市歯科医師会