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小児歯科とは?一般歯科との違いと治療を受けるメリットと注意点を解説

▼目次

 
子どもの歯に関する悩みは、成長とともに変化します。むし歯予防や歯並び、指しゃぶりなど、小児期の口腔ケアは将来の歯の健康に大きな影響を与えます。最近では「小児歯科」という言葉を耳にする機会が増えましたが、「一般歯科」との違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。今回は、小児歯科とはどのような診療科なのか、一般歯科との違いや、小児歯科を受診するメリット、注意点について解説します。
 

1. 小児歯科とは?対象年齢と特徴について

 
小児歯科とは、子どもを対象にした歯科診療を専門的に行う診療科です。むし歯の治療に加えて、予防や歯並び、顎の発達など、成長過程に合わせた幅広いケアを行うのが特徴です。
 

①対象年齢

小児歯科の対象は、基本的に0歳から中学生頃までです。特に乳歯が生え始める時期から、永久歯への生え替わりが落ち着く思春期前後までは、口腔内が大きく変化するため、専門的な診療が推奨されます。
 

②成長に合わせた対応

子どもは年齢ごとに口の状態が異なるため、治療や予防の方法もそれに応じて調整が必要です。小児歯科では、成長段階に合った処置やケアを行い、子どもの発達に寄り添った対応をします。
 

③心理的配慮

歯医者に慣れていない子どもには、診療中の声かけや雰囲気づくりなど、心理面へのサポートも重視されます。治療への恐怖心を軽減し、歯科通院を前向きに感じられるような配慮が行われます。
 

④予防歯科としての役割

フッ素塗布やシーラント(奥歯の溝を樹脂で埋めてむし歯を予防する処置)など、予防的なケアを重視しています。歯みがき指導や生活習慣の見直しなど、家庭でのケアへのアドバイスも含まれます。
 

⑤生活習慣や癖への着目

指しゃぶり、舌の使い方、頬杖などの癖は歯並びや噛み合わせに影響を与えることがあります。こうした習慣に早く気づき、必要に応じて改善を促すのも小児歯科の重要な役割です。
 
小児歯科では、子どもの心身の成長に合わせた専門的な診療が受けられる点が特徴です。
 
 

2. 一般歯科との違いは?小児歯科ならではの治療内容

 
小児歯科と一般歯科の違いは、診療対象の年齢だけではありません。子どもの成長段階や心理面に配慮した専門的な対応が求められるため、治療内容や診療方針にも明確な違いがあります。
 

①診療対象と目的の違い

一般歯科では、成人のむし歯や歯周病の治療、詰め物・被せ物、入れ歯などの処置が中心です。一方、小児歯科では、乳歯や生えたばかりの永久歯に対する治療や予防が中心で、より繊細な対応が求められます。
 

②混合歯列期の管理

小児歯科では、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」の噛み合わせや歯並びの問題を早期に発見し、必要に応じて矯正専門医と連携して対応します。将来的なトラブルを予防する視点が重要です。
 

③予防と定期管理の重視

小児歯科では、むし歯の治療よりも「むし歯をつくらない」ことに重点を置いています。定期的なチェックやフッ素塗布、歯みがき指導、食習慣の見直しなどを通して、口腔内の健康を長期的に守ることを目的としています。
 

④治療への慣れを促す工夫

いきなり治療を始めるのではなく、TSD法(Tell・Show・Doの略。話す・見せる・やってみるの3ステップで段階的に慣らす方法)を使って、治療への恐怖心を取り除く対応も小児歯科の特徴です。
 

⑤保護者へのサポート

小児歯科では、保護者に対して子どもの口腔状態や治療方針を丁寧に説明し、家庭でのケアのアドバイスまで行います。親子で学びながら予防意識を高められる点が一般歯科との大きな違いです。
 
このように、小児歯科は単なる治療の場ではなく、子どもの将来の歯の健康を支えるための重要な医療分野といえるでしょう。
 

 

3. 小児歯科で治療を受けるメリットと注意点

 
小児歯科は、子どもの発達に合わせた専門的な診療を通じて、健康な口腔環境を整えるための重要な役割を担っています。ここでは、小児歯科を選ぶ主なメリットと、治療時に意識しておきたい注意点についてご紹介します。
 

<メリット>

①子どもの発育に合った診療が受けられる

乳歯の管理や永久歯への生え替わり、噛み合わせの確認など、成長に応じた診療が可能です。定期的に受診することで、むし歯や歯並びの異常を早期に発見し、適切な対応が行えます。
 

②むし歯予防への意識が高まりやすい

フッ素塗布やシーラント(奥歯の溝を埋めてむし歯を防ぐ処置)、歯みがき指導など、予防ケアが充実しています。保護者も予防の重要性を学ぶことができ、家庭でのケアの質向上にもつながります。
 

③歯科治療への苦手意識を軽減できる

TSD法(Tell・Show・Doの略で、段階的に治療に慣れさせる方法)を取り入れ、子どもが歯医者に対して恐怖を感じにくくなるよう配慮されています。無理のない通院継続をサポートする工夫がされています。
 

<注意点>

①治療が一度で終わらないことがある

子どもは日によって体調や気分が変わりやすく、理解度にも個人差があります。そのため、その日の様子によっては治療を途中で中断せざるを得ないこともあります。
 

②保護者と医療者の連携が不可欠

子どもの状態をよく観察しながら、必要に応じて治療のペースを調整することが大切です。保護者の安心感ある声かけやサポート、歯科医師・スタッフとの連携により、段階的に治療を進めることが理想的です。
 
小児歯科では、子ども一人ひとりのペースに合わせて「無理なく続けられる診療」が重視されます。こうした体制が、将来にわたって健康な口腔環境を育むための大切な土台となります。
 
 

4. 愛知県岡崎市の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科の小児歯科治療

 
愛知県岡崎市の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科の小児歯科では、お子さんの成長段階に応じた的確な診療と予防ケアを大切にしています。
将来を見据えたサポートを通じて、生涯にわたる健康なお口づくりを支援いたします。

《小児歯科の特徴1》
成長に合わせた丁寧なサポート
乳歯の時期から永久歯への生え変わりまで、お子さんのお口は成長とともに大きく変化していきます。当院では虫歯予防や治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの育成まで、一人ひとりの発育段階に合わせたサポートを行っています。

《小児歯科の特徴2》楽しく通える環境づくり
小さな頃に「歯医者は怖い」と感じてしまうと、大人になっても通院を避けがちになります。当院では恐怖心を和らげる優しい診療を心がけ、キッズコーナー付きのファミリー診療室や無料託児サービスをご用意し、ご家族みんなで安心して通える環境作りを行っています。

《小児歯科の特徴3》将来を見据えた予防ケア
乳歯の健康は、後に生えてくる永久歯やあごの発育にも大きな影響を与えます。フッ素塗布やシーラント、歯磨き指導などの予防ケアを通じて、生涯にわたり虫歯になりにくいお口づくりをサポートします。

岡崎の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科では、お子さんが将来も健康な歯で過ごせるよう、成長に寄り添った診療と予防に取り組んでいます。
ご家族と一緒に通える小児歯科をお探しの方は、ぜひご相談ください。

 

まとめ

小児歯科は、子どもの成長や心理面に配慮しながら、むし歯予防や歯並びの管理を専門的に行う診療科です。一般歯科との違いを理解し、子どもの発達に適したケアを受けることで、将来の口腔環境をより良好に保つことが期待されます。
小児歯科についてお悩みの方は、愛知県岡崎市の歯医者「岡崎プレシオ歯科・矯正歯科の小児歯科」までご相談ください。

 

監修:岡崎プレシオ歯科・矯正歯科 院長 平田貴大
 
《略歴》
2011年 愛知学院大学歯学部 卒業
2012年 愛知学院大学歯学部附属病院臨床研修
2013年 愛知学院大学歯学部附属病院臨床研修 修了
2015年 岡崎市内大手医療法人 勤務
2016年 岡崎市内大手医療法人 院長就任
2022年 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科 開院

《資格・所属学会》
インビザライン認定ドクター
インコグニート舌側矯正認定ドクター
日本成人矯正歯科学会
国際口腔インプラント学会
日本歯科審美学会(JAED)
日本口腔ケア学会(JSOC)
日本歯科医師会
愛知県歯科医師会
岡崎市歯科医師会