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小児矯正の通院はどのくらい必要?矯正の種類別の回数の目安

▼目次

 
子どもの歯並びが気になり、小児矯正を検討する中で「どのくらいの頻度で通院が必要なのか?」という疑問を持つ保護者の方は少なくありません。仕事や学校、習いごととの両立を考えると、通院スケジュールは矯正治療を続けるうえで重要なポイントです。通院の頻度や期間は、装置の種類や治療段階によって異なります。
今回は、小児矯正における通院の頻度や、矯正の種類別に通院回数の目安を整理し、スケジュールの立て方や治療前に知っておきたいポイントについて、愛知県岡崎市の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科が解説します。

 

1. 小児矯正の通院はどれくらいの頻度で必要?

 
小児矯正で使用される装置にはいくつかの種類があり、通院の頻度や内容は装置によって異なります。それぞれの特徴と通院スケジュールを把握しておくことが大切です。
 

①ワイヤー矯正:月に1回程度の確認

歯にブラケットを取り付け、ワイヤーで力をかけて動かす装置です。固定式のため装着ミスが少ない一方、調整や交換が必要になるため、月1回の通院が基本です。歯の動きに応じて微調整を行い治療を進めます。
 

②マウスピース矯正:2〜8週間ごとの確認

透明なマウスピースを段階的に取り替えて歯を動かす方法で、2〜8週間ごとの通院が一般的です。装着状況や歯の動きを確認しながら、新しい装置を受け取ります。
 

③床矯正(取り外し式装置):3〜4週間ごとに確認

取り外し式のプレート型装置で、顎の幅を広げる「床拡大装置」などが該当します。ネジの調整や成長の確認のため、3〜4週間に1回の通院が一般的です。
 

④機能的矯正装置:月1回程度の確認

顎の成長をコントロールする目的で用いられ、「バイオブロック」などがあります。成長に応じて段階的に調整が必要となり、月1回の通院が目安です。
 

⑤保定期間中:3か月〜半年に1回の経過観察

歯の移動が終わった後も歯並びを安定させるため、リテーナーを使用しながら経過を見ます。メインテナンスも兼ねて、通院頻度は3〜6か月ごとが一般的です。
 
装置によって通院頻度は異なりますが、定期的な診察によって治療効果を保ちやすくなります。生活リズムや子どもの性格に合わせた装置選びも大切です。
 
 

2. 小児矯正を始める時期はどれくらい?装置の種類別に解説

 
小児矯正は装置によって適した開始時期が異なります。子どもの成長や歯の生え変わりの状況に合わせて、最適なタイミングで治療を始めることが大切です。
 

①ワイヤー矯正:永久歯が生えそろってから

歯にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を動かす固定式の装置です。歯列が完成する中学生前後に行うことが多く、永久歯がすべて揃った11〜13歳頃が開始の目安とされています。
 

②マウスピース矯正:前歯が永久歯に変わる7〜9歳頃

透明なマウスピースを段階的に装着して歯を動かす矯正方法です。取り外しができて見た目の違和感も少なく、軽度の不正に適しています。前歯の生え変わりが始まる7〜9歳頃に始めるケースが多く見られます。
 

③床矯正(取り外し式装置):5〜8歳の混合歯列期に開始

取り外し式のプレート型装置で、顎の幅を広げて歯のスペースを確保します。乳歯と永久歯が混在する混合歯列期の5〜8歳頃が開始時期の目安です。
 

④機能的矯正装置:顎の成長期である5〜7歳頃

「バイオネーター」など、上下の顎のバランスを整える装置です。姿勢や呼吸にも影響する場合があり、骨の成長が活発な5〜7歳頃に開始されることが一般的です。
 

⑤保定装置の使用:矯正治療終了後から

歯の移動が終わったあとに使用するリテーナーは、治療直後から装着を始めるケースが多いです。歯並びの安定を図るため、2〜3年ほどの使用が推奨されます。
 
装置によって開始時期は異なりますが、どれも成長に合わせた計画的な開始が重要です。
 

 

3. 小児矯正を始める前に準備しておきたいポイント

 
小児矯正をスムーズに進めるには、治療開始前の準備が重要です。ここでは、治療前に意識しておきたいポイントを紹介します。
 

①子どもの性格や生活スタイルに合った装置を選ぶ

取り外し式の装置は自己管理が必要なため、年齢や性格を考慮する必要があります。学校生活や習慣に支障が出にくい装置を選ぶことが、治療の継続につながります。
 

②成長のタイミングを見極める

矯正の結果をより良好にするためには、顎の成長や歯の生え変わりに合わせた適切な時期で始めることが大切です。定期的な診察で治療の開始時期を見極めましょう。
 

③通院スケジュールを事前に確認しておく

装置によっては頻繁な通院が必要となるため、家族の予定と治療を両立できるか確認しておくことが重要です。年間の大まかな予定を把握しておくと治療を進めやすくなるでしょう。
 

④矯正中に必要な生活習慣の見直し

治療中は口腔ケアや食生活にも注意が必要です。特に、ワイヤー矯正はむし歯のリスクが高まるため、歯みがきや仕上げ磨きの習慣を見直すことが大切です。
 

⑤費用や治療の流れを事前に把握する

小児矯正は長期にわたることが多く、通院ごとに費用が発生する場合もあります。装置や期間に応じた総額の目安を確認しておくと良いでしょう。
 
小児矯正を無理なく続けるためには、治療前の計画と家族の協力が欠かせません。事前の準備が、治療成功の大きな支えとなります。
 
 

4. 愛知県岡崎市の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科の小児歯科治療

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愛知県岡崎市の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科の小児歯科では、お子さんの成長段階に応じた的確な診療と予防ケアを大切にしています。
将来を見据えたサポートを通じて、生涯にわたる健康なお口づくりを支援いたします。

《小児歯科の特徴1》成長に合わせた丁寧なサポート
乳歯の時期から永久歯への生え変わりまで、お子さんのお口は成長とともに大きく変化していきます。当院では虫歯予防や治療だけでなく、歯並びや噛み合わせの育成まで、一人ひとりの発育段階に合わせたサポートを行っています。

《小児歯科の特徴2》楽しく通える環境づくり
小さな頃に「歯医者は怖い」と感じてしまうと、大人になっても通院を避けがちになります。当院では恐怖心を和らげる優しい診療を心がけ、キッズコーナー付きのファミリー診療室や無料託児サービスをご用意し、ご家族みんなで安心して通える環境作りを行っています。

《小児歯科の特徴3》将来を見据えた予防ケア
乳歯の健康は、後に生えてくる永久歯やあごの発育にも大きな影響を与えます。フッ素塗布やシーラント、歯磨き指導などの予防ケアを通じて、生涯にわたり虫歯になりにくいお口づくりをサポートします。

岡崎の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科では、お子さんが将来も健康な歯で過ごせるよう、成長に寄り添った診療と予防に取り組んでいます。
ご家族と一緒に通える小児歯科をお探しの方は、ぜひご相談ください。

 

まとめ

小児矯正の通院頻度や治療の始めどきは、使用する装置や子どもの成長段階によって大きく異なります。ワイヤー矯正、マウスピース矯正、床矯正、機能的装置といったさまざまな選択肢があるため、それぞれの特徴や通院スケジュールを理解しておくことが大切です。
また、矯正治療を始める際には、装置の種類だけでなく、子どもの生活スタイルや性格、家庭のスケジュールに合った治療計画を立てることも成功のポイントとなります。

小児矯正についてお悩みの方は、愛知県岡崎市の歯医者 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科までお問い合わせください。

 

監修:岡崎プレシオ歯科・矯正歯科 院長 平田貴大
 
《略歴》
2011年 愛知学院大学歯学部 卒業
2012年 愛知学院大学歯学部附属病院臨床研修
2013年 愛知学院大学歯学部附属病院臨床研修 修了
2015年 岡崎市内大手医療法人 勤務
2016年 岡崎市内大手医療法人 院長就任
2022年 岡崎プレシオ歯科・矯正歯科 開院

《資格・所属学会》
インビザライン認定ドクター
インコグニート舌側矯正認定ドクター
日本成人矯正歯科学会
国際口腔インプラント学会
日本歯科審美学会(JAED)
日本口腔ケア学会(JSOC)
日本歯科医師会
愛知県歯科医師会
岡崎市歯科医師会